1. 患者情報 患者:女性、67歳。術前診断:左甲状腺葉乳頭癌;右甲状腺腫瘤の性状は未確定。施行した手術:左側根治的甲状腺切除術...
1. 患者情報
患者:女性、67歳。
術前診断:左側甲状腺葉乳頭癌;右側甲状腺腫瘤の性状は術中に確定。
施行手術:乳頭癌に対する左側根治的甲状腺摘除術+右側甲状腺葉切除術+術中反回神経モニタリング。
2. モニタリングの目的
術中神経生理学的モニタリング(IONM)を用いることで、反回神経(RLN)および迷走神経(VN)のリアルタイムな機能評価が可能となる。これにより、外科医がこれらの神経を正確に同定し、効果的に保護するのを支援し、術後の声帯麻痺や嚥下機能障害のリスクを著しく低減することができるため、手術の安全性と有効性が向上する。
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3. 監視対象の神経
左および右迷走神経(VN)
左および右反回喉頭神経(RLN)
4. 監視項目と方法論
モニタリングモード:誘発筋電図(Trigger EMG)、自由走行筋電図(Free EMG)
モニタリング装置:Smart IONM 術中神経刺激モニター
手法:術中における電気刺激および筋電図信号の記録を用いた、迷走神経および反回神経機能の連続的動的モニタリング。
5. 手術およびモニタリング結果
手術は無事に完了しました。手術中はモニタリング信号が明瞭で安定しており、異常な放電や波形の消失は認められませんでした。
反回神経および迷走神経の機能はいずれも保たれました。患者の術後経過は順調で、声のかすれや呼吸・嚥下の困難は見られませんでした。
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